ABA(応用行動分析)とは
子どもがなかなか言葉で気持ちを伝えられず、どう関わればいいか分からない。がんばって言い聞かせても、うまく伝わらない。同じ困りごとが、家でも学校でも繰り返し起きている。
ABAは、行動と周りの環境との関係を確かめながら、日々の困りごとへの対処や、暮らしに役立つスキルの習得を支える分野です。正式には「応用行動分析(Applied Behavior Analysis)」といいます。KOTONOHAこころオフィスでは、お子さんへの関わり方や、ご家族への支援にこの考え方を活かしています。
障害のあるお子さんとそのご家族への支援に長年携わってきた公認心理師・谷晋二が、ご相談をお受けします。京都・烏丸御池での対面、またはオンラインでご利用いただけます。
行動と、その前後の状況を見ていきます
ABAでは、「どんな行動が起きているか」に加えて、「その前に何があったか」「その後に何が起きたか」を丁寧に見ていきます。
例えば、大きな声を出す場面でも、難しい課題に取り組んでいるときなのか、誰かに気づいてほしいときなのかで、必要な支援は変わります。その後に周りがどう応じたかも、同じ行動が繰り返されることに関係する場合があります。
見た目が同じ行動でも、その働きは一つとは限りません。気持ちや性格を推測して決めつけず、具体的な場面を手がかりに、何が起きているのかを一緒に確かめます。
伝わる方法や、取り組みやすい環境をつくる
行動の起き方が見えてくると、関わり方や環境を工夫する手がかりが得られます。
例えば、言葉だけでは伝わりにくいことを写真や絵で示す、難しいことを小さな段階に分ける、「手伝って」「休みたい」を伝えやすい方法を考える、といった取り組みです。
できたことや伝えられたことが、必要な助けを得られるなど、ご本人にとって役立つ結果につながるようにすることも大切にします。
困った行動を減らすことだけに注目せず、ご本人が意思を伝えたり、できることを増やしたりして、暮らしやすくなるための方法を考えていきます。
ご家族が続けられる関わり方を、一緒に考えます
「こう対応するとよい」と分かっても、忙しい毎日の中で続けるのは難しいことがあります。ご家庭によって、生活のリズムも、使える時間や周囲の協力も異なります。
ご相談では、お子さんの様子とともに、ご家族が困っていることや、すでに工夫していることも伺います。今の暮らしの中で、どこからなら取り組めそうかを一緒に考えます。
ご家族だけで抱え込むことのないよう、必要に応じて、学校や支援先に何を伝え、どのような協力を相談できるかも考えていきます。
ご相談では、どんなことをするのでしょうか
まず、今の困りごとやこれまでの経緯、ご家庭での日々の様子、ご希望を伺います。その内容を踏まえ、例えば次のようなことに取り組みます。
- 困りごとが起きる場面と、うまくいっている場面を確かめる
- 行動の前後に何が起きているかを整理する
- ご本人が今できていることや、身につけると暮らしに役立つことを考える
- ご家庭で試せそうな関わり方や環境の工夫を考える
- 年齢や発達の段階に応じて、ご本人とのやりとりも取り入れる
- 試した後の様子を振り返り、方法を調整する
「この方法なら必ずうまくいく」と決めつけず、実際の変化を確かめながら進めます。ご本人にとって役立っているか、ご家族に無理な負担がかかっていないかも大切な確認点です。
研究に基づく支援です
ABAは、人の行動がどのように身につき、周りの環境との関係でどう変わるかについて、研究と実践を重ねてきた分野です。コミュニケーションや身の回りのこと、学習、対人関係など、日常生活に関わるスキルを育てる取り組みが行われています。
診断の有無にかかわらず、ご相談いただけます。お一人おひとりの状況やご希望を踏まえて、支援の進め方を一緒に考えます。
保護者の方ご自身の悩みも、ご相談いただけます
お子さんへの関わりを考える中で、不安や疲れ、自分を責める気持ちが重なることもあるかもしれません。
KOTONOHAでは、日々の関わり方に加え、保護者の方ご自身の悩みもお伺いします。ご希望や状況に応じてACTの視点も活かしながら、気持ちや考えとの付き合い方、ご自身が大切にしたい暮らしについても一緒に考えます。
保護者の方ご自身の悩みへの支援については、ACT(アクト)についてのページでも詳しく説明しています。
どのようなことで悩まれる方が多いかは、「ご相談内容」のページで具体例をご紹介しています。
