The Oxford Handbook of Acceptance and Commitment Therapyの第1章は、ACTがどのように発達してきたのかを辿る部分です。私は、この章をとてもワクワクして読みました。多くの人がとても丁寧に、時間をかけてACTを作り上げてきたということがよくわかるからです。機能的文脈主義、RFTそしてACTは、文脈的行動科学(CBS)というサイエンスを構成する3つの柱となっています(哲学、理論、テクノロジー)。それぞれの柱は、これまでの考え方をイノベーションして出来上がってきました。徹底的行動主義は機能的文脈主義へ、行動分析学はRFTへ、ABAはACTへと発展してきました。哲学、理論、テクノロジーはそれぞれが相互作用し、絡み合いながら発展してきて、現在の形に整理されてきました。

従来の考え方を革新しようとすることには、大きな困難がつきものです。徹底的行動主義を機能的文脈主義に発展させるときに、CBSの創始者たちは多くの批判にさらされたことでしょう。現在でもたくさんの批判がRFTやACTには寄せられています。広範な領域でのACTの成果は、批判を建設的な科学の発展の原動力に変えてくれるでしょう。

この章を読むと、多くの研究者が情熱をもってCBSという科学を作り上げていく様子が浮かんできます。

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