DNA-Vという頭文字は、Discoverer、Noticer、Advisorの頭文字と、それらの機能をフレキシブルに使って、価値に基づいた生き生きとした生活(Value and Vitality)を作り出すことを意味しています。ACTの6つのコンポーネントが3つの機能と1つの目的に統合されています。Discovererは、自分の大切なものを発見する、好奇心を持って物事を見るという機能で、Noticerは今この瞬間と接触をすることと出来事をトラックしていく機能、そしてAdvisorはこうしなさい、ああしなさい、それは良くないとか意見や指示をするマインドの働きです。これらをフレキブルに使って、生き生きとした生活を作り出すことを手助けしていきます。

今回のワークショップでは、LisaとCarlosの二人がワークのデモンストレーションを交えながら、体験的なエクササイズを提供してくれました。いつもどおり、Lisaは笑顔でお茶目で、できるだけシンプルにエクササイズを提供してくれます。彼女のエクササイズのやり方はとても勉強になります。LisaとCarlosの最初のロールプレイでは、Lisaはいきなりセロテープを持ち出し顔に張り付け、変顔を作りセラピストを困らせようとします。Carlosは、うまくLisaと遊びながら、その遊びの機能に気づかせようとします。このやり取りはとても高度なもので、Carlosの経験豊富なスキルはとても興味深いものでした。これをモデルにして「行動の機能を見る、気づかせ、有用性を検討させる」という目的で参加者同士のロールプレイがzoomのブレイクアウトルームで行われました。

事前にワークショップのスライドは公開されていて、スライドではどんなロールプレイが行われるかが示されています(この数年でこういう風に改善されてきました。ネイティブでないとその場で即興のロールプレイをするのはなかなか大変ですので、そういう意見をACBSの方には数年前に伝えていたので、とても嬉しいですね。その場にLisaもいたので聞いていてくれたのだと思います)。ワークショップのスライドを手がかりに予習をして、回答をあらかじめ作っておいて、チャットでの回答のときにはカット&ペーストすると、スムーズに討論に参加できます。

DNA-Vの機能の説明には、もちろん体験的なエクササイズが使われます。たくさんのエクササイズを通して、DNA-Vの機能(ACTのコンポーネント)を学んでいきます。いくつかのエクササイズは、知らないものもありましたし、知っているものでもこの目的のために使うのかという発見があったりして、とても役立ちます。もちろん、日本の文脈で使うには、それに合わせて手を加える必要がありますので、いろいろやってみようと思います。

すべてを紹介するのもどうかと思うので、いくつかを紹介します。Discovererの機能を説明するときに、面白いエクササイズが紹介されました。「あなたのベストチョコレートは?」というエクササイズです。別にチョコレートでなくても、子どもたちの大好きなもので構いません。もちろんゲームでも構わないでしょう。どんな状況で、誰と食べる(する)のが最高のチョコレートでしょう。それを考えてみるエクササイズです。そして、その状況で食べるチョコレートはどんな感覚を生み出すかを想像してみます。

チョコレートが「大切なこと」ではなく、その状況に「大切なこと」があり、そこには生き生きとしたvitalでappetitiveな感覚があるということを発見するエクササイズです。Final days エクササイズと似ていますね。ガイドをするセラピストは、子どもの好奇心を掻き立てて、冒険者のようにそのシーンを探索させ、友人、共感、家族、一人でいることなど、その状況に含まれている、大切なことにコネクトしている抽象的な概念に子どもたちを触れさせていきます。

面白いエクササイズです。ぜひ、やってみてください。ワークショップは、こんな風に、体験的なエクササイズを使ったり、ロールプレイを通して、ACTを学んでいきます。