ACBS16thに参加してきました。ACBSは世界中のACTやRFTの実践家や研究者の集まる国際学会です。ACBSには世界各地に8000人のメンバーがいます。今年の学会には約1000人の参加がありました。Plenaryと呼ばれる全体会では、学会の幕開けにLisa(Lisa Coyne)がそしてクロージングにはNanni(Nanni Presti)が講演を行いました。二人の講演はお互いにリンクしたように、学会のこれからとメンバーへの強いメッセージを送りました。それは、ACTのセラピストやRFTの研究者として、世界にどのように貢献するのかという問いであり、一人一人に科学者としての価値を問うものでした。世界には、ダイバーシティーや貧困、移民、戦争、環境破壊など多くの問題があります。ACTとRFTの研究者として、我々は世界にどのように貢献するのかを問いかけるものでした。

個人的には、今年の学会は一番勉強をした学会でした。学会はプレワークショップが2日間、本大会が4日間あります。例年の学会ではプレカンファレンスのワークショップに2日間出席をして、そのあとポスター発表、あとはいくつかのシンポジウムやパネルに出席するだけでした。今年は、日程がよく、最終日まで参加できたこともあり、たくさんのプログラムに参加することができました。シンポジウムは、大抵がスライドだけ(スライドもない時もあります)で、早口の英語で喋られるので、ほとんどついていけません。そういう点では、まだまだACBSのダイバーシティへの対応は多くの改善の余地を残しています(いくつかのシンポジウムではゆっくり話すからと言いながらも、白熱してくると早口の英語になって、ついていけなくなりますが・・・)。

Benjamin(Benjamin Schoendorff)とも日本のワークショップの打ち合わせをして、日本の参加者へのメッセージをもらってきました。学会が終わってからは、Benjiのカウンセリングルームで開かれたパーティーにも参加させてもらいました。

今年は、私の語学力も向上したのか、それとも内容の予備知識があったのか、いくつかのシンポジウムを楽しむことができました。また、Ian(Ian Stewart)やDiana(Diana Ferroni-Bast)に誘われて参加したシンポジウムやワークショップが殊の外、面白いものでした。Ianが誘ってくれたのはSarah(Sarah Cassidy)の関係づけ反応を使った学習能力向上プログラムの成果を報告したものでした。このプロジェクトにはSarahを含めて、Lisaたちも参加しているプロジェクトだったので、とても興味を惹かれました。シンポジウムの後に、Sarahに「原子力プラントみたいに世界に大きな影響を与える研究だね」と感想をいうと、とても喜んでいました。それくらい、大きなインパクトを世界の教育界に与えるプロジェクトだと思います。

この記事を書いた人谷 晋二先生(立命館大学 総合心理学部)

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