コロナウィルスの蔓延のため、新しい試みがいろいろ始まっています。大学ではすべての授業がwebを使ったものになりました。多くの学会でもスカイプやzoomを使ったカンファレンスが試みられています。ACT Matrixの開発者でもあるベンジャミン先生から招待を受けて、ラス・ハリス先生のワークショップに参加させてもらいました。日本時間で朝の7時半から10時半までの3時間のセッションが4回あります。今日はその1回目でした。

150名が世界中から参加するワークショップとなっていましたが、ベンジャミン先生のところでも初めての試みということで、どうやって運営するのだろうという点でも興味津々で参加しました。ワークショップはズームを使って行われました。半数以上の参加者がフランス語をメインにしている人たちでしたので、副音声で同時通訳が行われていました。こういうこともできるのですね。ACTのワークショップですから、on siteのワークショップと同じようにエクササイズやロールプレイがあります。その際には、ブレイクアウトルームという小さなグループに分かれてエクササイズをします。スカイプにはこの機能がないので、ワークショップをする時には、とても有用ですね。ブレイクアウトルームに分かれてエクササイズをすると、時間が来ると強制的にメインのルームに戻されてしまうので、パートナーの人に挨拶をするタイミングが難しいですが。音声に時折雑音が混じったり、画面が一瞬フリーズしたりすることもありますが、まずます許容範囲かなとおもいます。会場を確保する必要もないし、ビデオさえ切っておけば、ちょっと息抜きをしたりすることもできるので慣れてくればうまく使えるのではないでしょうか。私たちもやって見たいとおもいます。

さて、ラス・ハリスのセッションです。ラス・ハリスは日本でも有名ですし、ACBSのカンファレンスでも彼のセッションはとても人気があるので、これまで私は参加したことはありませんでした。彼はフォリーズ(ACBSのカンファレンスのパーティー)でも、いつもとても面白い出し物をしてくれます。結構ハイテンションで、陽気な人ですが、今回も面白く、わかりやすくACTを説明してくれました。対象は初級の人なので、ACTの簡単な説明から始めていました。ワークショップの内容は、日本でも有名な「ACTを始める ACT made simple」の第2版の方の内容です。日本語になっているのは第1版です。第2版の方では、choice pointというコンセプトが強調されています。第1回目も、choice pointのところまで進みました。ご存知のようにACTには6つのコアコンポーネントがありますが、第1版では3つの機能的な行動にラス・ハリスはそれをまとめています「オープンなスタイル」「集中したスタイル」「価値に従事したスタイル」。choice pointでは、2つの動きにまとめています。away move とtoward moveです。ACT Matrixをご存知の方は、この用語がMatrixから来ていることにすぐに気づくでしょう。第1回目のホームワークは、choice pointに気づくという課題です。

この記事を書いた人谷 晋二先生(立命館大学 総合心理学部)