昨年のワークショップが終わった後、我々の研究グループはベンジャミン先生のスーパーバイズセッションを受けました。新宿のレンタルオフィースを借りて、1.5時間という短い時間でしたが、ワークショップ後のお疲れの中、とてもフレンドリーで有用なスーパーバイズをしていただきました。

その後、ベンジャミン先生から追加のSVをしないかという提案をいただき、昨年末から合計4回のSVセッションをしていただきました。インターネット会議の形で実施しましたが、モントリオールと日本では冬時間で14時間の時差があります。日本時間で夜7時半、モントリオールは午前5時30分です。確か、ベンジャミン先生は5時半からは本や原稿の執筆の時間だったはずです。その時間を削って、我々のSVをしていただきました。

SVでは、我々がケースを出します。もちろん英語です。拙い英語でもきちんと意図を聞き取ってくれます。ベンジャミン先生のコメントはとてもクリアーです。「それはビデオに録画できるような行動ですか?」とか「それはマトリックス・ダイアグラムのどこに入りますか」「それはtoward move?それともaway move?」などのワークショップで勉強した内容を使いながら、アドバイスをしてくれます。

これはとても役に立ちました。まるで我々がクライアントであるかのように、感じることができ、こんな風にMatrixが使われるのだということを実感できます。

クライアントの「大切なものは?」という質問に対する答えには、機能的に見て、toward moveの部分も、away moveの部分もあることがあります。また、クライアントがtoward move とaway moveの弁別や、私的な体験とビデオに録画できるような体験の弁別がうまくできていないことなどが、次々と明らかになってきます。
とても楽しい体験です。是非みなさんも積極的にSVを受けてみることをお勧めします。

この記事を書いた人谷 晋二先生(立命館大学 総合心理学部)